ごうつコケプロジェクト

52 KOKE PROJECT
島根県江津市(ごうつし)

神話の国は島根県。その東西の中央部の日本海側にある江津市。
中国山脈を中国地方一の大河江の川が流れ、日本海へとそそぐ河口の町。
山陰の気候と豊富な川の水のおかげで、野山には美しい苔が自生しています。

島根県江津市
島根県江津市(ごうつし)の風景
島根県江津市(ごうつし)の風景
島根県江津市(ごうつし)の風景
島根県江津市(ごうつし)の風景

江津市(ごうつし)の現状と課題

江津市は、島根県内の市の中では最も人口が少なく、面積の小さいまちです。
中国地方最大の河川である江の川が市の中心部を流れ、中山間地域が8割を占めることから、大規模な農業を営むことのできる土地が限られている現状があります。
農家の高齢化も進み、農地の維持が難しくなる中、一般的な農業にとって不利とされる条件を逆手に取り、有機農業を始めとする自然の恵みを生かした、特色ある農業に取り組んでいる人が多くいます。

島根県江津市の現状と課題

52 KOKE PROJECTのはじまり

ごうつコケプロジェクトのきっかけ、それは、普段何気なく目にしていた苔に注目したことから始まりました。
江の川流域を中心に、豊富に生えている苔を地域資源と捉え、活用することで、
農地の保全や農業所得の向上につなげようと、自治体、企業、生産者、コミュニティが連携。
まちぐるみで苔の栽培・販売に取り組むプロジェクトが平成27年に発足しました。

なぜ、コケなのか~苔の可能性~

コケは地球温暖化や都市のヒートアイランド現象が問題視される中、様々な環境下で生きていくことができ、管理の手間がかからないため屋上や壁面の緑化に有効であり注目されています。
コケは狭いスペースでも栽培できるため、耕作面積の少ない江津市でも栽培が可能です。また、江津市の山間部は年間を通じて湿度が高く、日照などの環境が整っており、コケの栽培には最適な環境です。資材も軽いため、女性や高齢者でも作業ができます。

苔の可能性

目指す形 ~ まちぐるみで苔を栽培&産業創出 ~

身近に存在するコケという地域資源を活用して、まちぐるみでコケの栽培振興、販売促進に取り組むことで、集落が抱える耕作放棄地の解消や生産者・集落・企業が連携した地域内発型の新たな産業創出を目指しています。
また、近年では山からコケを採ってくることによる自然環境破壊が問題視されています。苔を栽培することで自然環境を守ることにもつながっていきます。

目指す形